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(PR)「ICTで会社が会社らしくなった」 22歳で亡き父の跡を継いだ社長の経営改革 鈴正工業(埼玉県)

 「『サニタリー』というと、台所や浴室、洗面所を思い浮かべる方が多いのですが、われわれが製造しているのは、全く違うものなんです」。にこやかな表情でこう話すのは、埼玉県草加市を拠点にサニタリー設備配管の設計・施工事業を展開する鈴正工業の鈴木一郎社長だ。

 一般的に「サニタリー」というと、住宅などの水回り設備のことを指すが、鈴正工業が手掛けるのは、製薬メーカーや飲料メーカーが血液製剤やワクチンなどの医薬品や飲料などを流すために利用する配管設備だ。細菌や異物の混入をシャットアウトする高い衛生(=サニタリー)管理が求められる。

■高い衛生管理が求められる配管を製造

「配管の中に段差や溝があると、液体が残って細菌や汚れなどの発生原因になってしまいます。管と管を高度な溶接技術でつなぎ合わせ、溝や段差のない配管をつくりだしていきます」

 創業は1974年。東京・上野で鈴木社長の父が事業を始めた時は、まさに町の水道屋さんだったという。ほどなく取引先から事業を持ち掛けられたのがきっかけとなって、サニタリー配管を手掛けるようになった。

 サニタリー配管には、高度な技術と製造設備が必要で、当時から手掛ける企業は少なかった。職人気質で頼まれた仕事は断らない。社員4人で、休日返上、残業は当たり前の職場環境だったという。

 大学を卒業後、設備系の会社に就職した鈴木社長に大きな転機が訪れたのは2000年のことだ。当時社長だった父が急逝。家族会議の末、父の跡を継ぐことになった。22歳のときだった。

 「入社して半年。大阪で新入社員研修を受けて、帰ったら『会社、辞めます』ですから。ひどい奴だと思われたでしょうね」

 飲料メーカーが中心だった事業はその後、さらに高い衛生対策が求められる薬品メーカーにも広がり、2005年には現在の拠点となる草加工場を建設した。事業自体は順調だったのだが、先代から続けてきた経営スタイルにはほころびが目立つようになってきた。

 「取引先への請求や支払いなどに致命的なミスが立て続けに起きることがありました。資材の調達も社員が勝手に注文して、在庫を余らせてしまうこともありました。今思えば、めちゃくちゃでしたね」

■原価や在庫をしっかり管理 どんぶり勘定の経営から脱却

 そこで、コピー機の取引が続いていたリコージャパンに相談。業務のICT化を進めることにした。まずは、販売管理ソフトの「SMILE(スマイル)」とサーバーを導入。原価計算や資材調達などの管理を強化した。

 工事を受注するうえで、どれくらいの資材を調達し、どれくらいの人件費をかけて工事を行えば、発注先の期待通りのものをつくることができるか。そのためにはどれくらいの金額で受注し、どれくらいの利益を確保すべきか。販売管理ソフトを活用して分析・計算することで適切な受注額を割り出すことができる。無駄の資材の調達をなくし、競争力のある適正な価格設定で業務を行い、収益を上げていく仕組みを作り上げた。

 「導入して劇的に変わりました。原価が分かって、請け負う金額が分かってくると、請け負える金額も大きくなりました。原価率が下がり、利益率も上がっていきました。会社がやっと会社らしくなりました」と鈴木社長は目を細めた。

■iPadを活用して現場と本社が情報を共有

 同時に現場の作業の効率化にも着手した。

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(提供 株式会社リコージャパン)

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