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カシオ・アシックスがランナー向けアプリ 走りを解析「専属コーチ」に

 腰や靴に小さなセンサーを装着して走ると、スマートフォンのアプリがデータを分析し、走り方を指導してくれるサービスが人気だ。新型コロナウイルス流行による運動不足解消のため、ランニングへの関心は高まっているといい、自分専属の「スマホコーチ」が注目されている。

 「あなたのフォームのスコアは68点」「体が右に傾いていて力強さが不足」。スマホの画面には、走り終えたばかりの自分のフォームについて辛口の評価が表示された。

 カシオ計算機とアシックスは、腰に装着したセンサーで走行中のフォームを約20の詳細なデータに基づいて分析し、アプリで個人指導するサービス「ランメトリックス」を始めた。

 衛星利用測位システム(GPS)なども使って走行時の歩幅や上下の動きなどのデータをリアルタイムに計測。心拍数を測る腕時計と連携しデータを解析する。

 結果は約1万人のランナーから集めたビッグデータと比較し検証。理想のフォームと自分のフォームを並べて立体的に表示されるため、違いが一目で確認できる。改善点や練習方法も助言してくれる。

 アシックスは靴底に入れたセンサーで把握した足の詳細な動きから、走行中にスマホが音声でアドバイスするシューズ「エボライドオルフェ」も開発した。実際に東京・皇居周辺でこのシューズを履いて走ると「左足のつま先が上がっています。もっと早く手前に引いてください」と何度も指摘を受けた。

 足裏のどの部分から着地しているか、接地時間や衝撃力、足の傾きまで細かくセンサーが計測する。走り終えると「Cランクです。左足の上下の動きが大きくキック力を推進力にうまく変換できていません。前に蹴り出すように意識しましょう」との総合評価が出た。

 新型コロナの影響で仲間と集まって走る代わりに実際に走った記録をインターネット上で他人と競い合う「バーチャルマラソン」が人気という。

 アシックスの臼井聖児プロダクトプランニング部長は「1人で走っていても、どこかで誰かとつながっていると思えるような新しいスタイルのランニングが求められている」と話している。

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