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「モスバーガーのミートソースは13回変わっている」 50年間ウケ続ける究極の方法とは (1/3ページ)

 ハンバーガーチェーン・モスバーガーで最も売れる商品が「モスバーガー」だ。1972年の創業以来の看板商品で、これまで売り上げた個数は累計13億個以上にのぼる。なぜ売れ続けているのか。モスフードサービスマーケティング本部長の安藤芳徳さんに聞いた--。

 ■アメリカの人気ハンバーガーを日本人向けに改良

 「モスバーガー」は1972年のモスバーガー創業当時から販売してきた看板商品だ。

 どのようなきっかけで誕生したのか。「モスバーガー」を展開するモスフードサービス上席執行役員でマーケティング本部長の安藤芳徳さんは「創業者の櫻田(慧・元会長)が、アメリカにある老舗『トミーズバーガー』のハンバーガーを参考にし、日本人の味覚に合うように改良したのがモスバーガーだった」と話す。

 「トミーズバーガーのハンバーガーはチリソースが入っているのが特徴でした。しかし、味をそのまま再現しても、チリソースの辛さは当時の日本では受け入れられない状況でした。そこで、日本人に親しまれているミートソースに着目し、まろやかでコクのある味を出すことに注力しました。ミートソースを主体に辛味を出しているのがチリソースなので、チリソースをいかにマイナーチェンジさせ、日本人の口に合う味を作り出すかが肝だったのです。単に辛味を抑えるといった引き算の思考ではなく、日本人の繊細な味覚にも合う理想の味を求め、納得のいくミートソースが完成するまで100回以上の試作を繰り返しました」

 ■ミートソースは「13回」リニューアルされてきた

 ミートソースはこれまでに13回ものリニューアルを重ねている。

 安藤さんは「時代の変遷に合わせて、求められる消費者嗜好の変化に対応してきた」と説明する。

 「ヒット商品だからと、何も変えずに販売し続ければ、いずれ時代の変化についていけなくなり、短命で終わってしまう。本質的なおいしさやこだわりは変えず、その時々の時代背景や食のトレンドを見極めていく気概が非常に大切なのです。だからこそ、おいしさを引き立たせる要素として、ひときわ重要視しているミートソースを何度も刷新してきました」

 だが、リニューアルしたからといって、その味が必ずしも消費者に支持されるとは限らない。

 モスバーガーはどのようにして、時代に合った味を見出しているのか。

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