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「納車まで2年待ちもザラ」それでもキャンピングカーに乗り換える人が増えている納得の理由 (2/3ページ)

 ■狭い日本こそキャンピングカーで行くべき場所ばかり

 「そんなもの買っても、思ったほど使わないのでは?」という人に、そう思う理由を尋ねてみたことがある。その人は、「長期休暇が取れないから」「アメリカなどと違って日本は狭い。どこへでも交通インフラが整っているから」と言っていた。

 たしかに日本の会社には、欧米のような長期休暇はない。が、年間の日曜日と祝祭日数を数えてみると、実は世界でもトップクラスに休日の多い国なのだ。まとまった休みこそ少ないが、ちょいちょいと短い休みがふんだんにある、というわけだ。

 その短い休みを利用して遊ぼうと思ったらどうするか。目的地を決め、宿の手配をし、交通手段の時間を調べ、座席の確保に奔走する。もしくは手ごろなツアーを探す。前々からそうした準備をしなければ遊べないだろう。その点、キャンピングカーは単なるマイカーだ。何曜日だろうと何時だろうと、出かけたいと思ったらエンジンをかけるだけだ。

 「狭い日本、キャンピングカーなんぞでどこへ行く?」についても反論させてほしい。

 確かに日本は狭い。半日も走れば隣の県に出てしまう。だが、その狭い国土に、多彩な文化がギュッと凝縮しているのが、日本である。一山越えれば、そこには違う温泉が湧いている。うどんの出汁の色だって変わる。旬の魚、野菜、果物。宿の豪華な食事ももちろんいいが、地方の名店を食べ歩く旅だって、寝床を持参する旅なら自由自在。一泊二日の短い休日、遠くへ行かなくても十分に、旅気分が味わえるというものだ。

 ■「究極のインドア遊び」の道具

 さらにもう一つ、付け加えたいことがある。キャンピングカーと聞いて反射的に「アウトドア趣味はないし……」と反応する人がいるが、それは大きな誤解ということだ。現に20年も乗っている私は、アウトドアにはまったくと言っていいほど興味がない。私に言わせれば、キャンピングカーとは「究極のインドア遊び」の道具なのだ。

 テントを背負って自然に分け入り、川のせせらぎや鳥のさえずりに耳を傾ける。それがアウトドアの楽しみだが、当然、暑さ・寒さもそのまま体感することになる。一方、キャンピングカーは炎天下だろうが氷点下だろうが、室内は適温に調整されて快適そのもの。悪天候だからといって、濡れて震える心配もない。わが家はかみさんがアウトドア派なので、彼女が外で自然と戯れている間、私は涼しい車内で読書三昧、なんていう過ごし方もアリだ。

 自然を感じたければキャンプ場へ。温泉巡りや観光旅行がしたければ、街にほど近い場所に停泊場所を求めればいい。キャンピングカー愛好家の間でも、アウトドア派もいれば、シティ派も多い。そもそも、あなたの「家」を持ち運ぶのだから、アウトドア遊びと決めつける必要すらないのである。

 ■不安が多いシニア世代に選ばれるワケ

 キャンピングカー人気が続いている理由。それはずばり、こうした「自由度の高さ」に気づいた人が増えているからである。

 宿のチェックイン時間にしばられることもない。渋滞を避けたいなら、人が走らない時間帯を選んで出発すればいい。金曜日の深夜に出発、疲れたらサービスエリアや道の駅で短時間の仮眠。渋滞知らずで、目的地に近づける。せっかくのんびり寝ているのに、宿の朝食の都合で起こされることもない。

 気まぐれに目的地を変更するのも(どこかにキャンプ場などを予約していれば別だが)自分次第だ。キャンピングカーがシニア世代に人気があるのもそうした理由からだろう。トイレが近い人は好きなタイミングで休憩できるし、体調に不安がある人はちょっとでも不調があれば、切り上げて帰ればいい。

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