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日産、2050年までにに工場CO2ゼロ 再エネ由来の電気や水素を動力源に

 日産自動車は、国内外の工場で排出する二酸化炭素(CO2)を2050(令和32)年までに実質ゼロにすることを決めた。設備の動力源として使っている軽油やガスを段階的に削減し、再生可能エネルギー由来の電気か、水素などを使って自家発電した電気に切り替える。最新設備の導入も進めて生産効率を高め、製造現場の脱炭素対応を加速する。

 軽油やガスなどの燃料は、直近で動力の3割程度を占めているが、太陽光や風力発電の電気に順次、置き換える。自家発電は水素やバイオエタノールを使う燃料電池を活用し、小規模な実証実験を行う。

 日産は、電動車の普及を見据えて栃木工場(栃木県上三川町)の生産ラインを刷新。ロボットの活用により、エンジンやモーターなど異なる動力部分を同じ工程で車体に取り付けられるようになった。5~6人の従業員で行っていた作業が自動化できる。電気自動車(EV)とエンジン車が混在する過渡期に有効な製造技術だという。

 塗装工程では、新たな塗料の開発で車体とバンパーを一度に塗れるほか、車体に付いた直径0.3ミリのごみをロボットが検出できるようになった。ごみの検出はカメラとモニターを駆使し、熟練作業員でも95%だった精度を100%に高めた。

 まずは今冬発売の新型EV「アリア」の量産で最新の生産ラインを稼働させ、国内外の工場への展開を計画している。これらの最新技術を動員し、30年には車1台を造る際に排出されるCO2を19年比で約4割減らす。

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