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パナソニック、新型EV用電池試作品を公開 従来の容量5倍

 パナソニックは25日、新型リチウムイオン電池の試作品を公開した。従来品の約5倍の容量を持つという。米電気自動車(EV)大手テスラから要請を受けて開発中の車載用電池で、パナソニックの電池事業部門責任者の只信一生氏は「技術的なめどは立った」と述べた。量産化に向け、今年度中に国内で試作用生産ラインを立ち上げる。

 EVの低コスト化を目指すテスラがパナソニックに開発を依頼していた。EVは1台当たり数千本の電池を搭載しているが、新型電池が実用化されれば大幅に本数を抑えられ、車体に組み込む際の工程数を減らすことも期待できるという。

 只信氏は「EV拡大の後押しになるような性能」と強調した。また、一部報道で、米アップルが開発を計画しているEVの電池調達先として名前があがったことに対しては、「あくまで(取引の)主軸はテスラ」とした上で、「さまざまな可能性は否定しない」と述べるにとどめた。

 一方、中国や韓国の電池メーカーが生産拡大に向け積極的な投資方針を示しているのに対し、「やみくもに投資するのではなく、世の中にない商品を作ることが重要」とも話した。

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