ソニー携帯事業「世界3位以内を目指す」 エクスペリアZを中核に

2013.3.5 08:25

 ソニーの携帯電話子会社、ソニーモバイルコミュニケーションズの鈴木国正社長は4日、フジサンケイビジネスアイなどとのインタビューに応じ、赤字の携帯電話事業について2014年3月期に「黒字化したいではなく、黒字化する」と必達目標としていると述べた。

 鈴木社長は、14年3月期のスマートフォン(高機能携帯電話)の出荷台数について、「数量は増やしていく」と述べ、今期の販売計画3400万台以上の出荷を目指す考えを示し、米アップルや韓国サムスン電子などの先行他社を追撃する考え。

 携帯電話全体の販売台数は「世界3位以内を目指す」と明言、先月から投入した旗艦モデルのスマホ「エクスペリアZ」を中核とする考え。

 今後は「モデルをある程度絞り込み、分かりやすい商品を投入する」と、市場に応じた商品展開を進める考え。

 海外企業との協業については、スペインの通信会社「テレフォニカ」との連携を発表しており、同社と共同開発する米モジラの基本ソフト(OS)を使ったスマホについて、「14年を(商品化の)ターゲットとしたい」と述べた。

 ソニーモバイルは、スウェーデンのエリクソンとの合弁解消に伴い昨年2月に発足したが、13年3月期は赤字の見込み。

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