吉野家HD中間決算 値下げ振るわず連続減益

2013.10.11 06:00

 吉野家ホールディングス(HD)が10日発表した2013年8月中間連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前年同期比52.1%減の7億円、最終利益も28.7%減の2億円となり、ともに中間決算では2期連続のマイナスとなった。売上高は6.9%増の867億円だった。

 主力の牛丼チェーン「吉野家」は、売上高では6.6%増の469億円と増収を確保したものの、営業利益が82.8%減の2億円、最終利益も67.7%減の1億円と不振だった。

 BSE(牛海綿状脳症)対策による米国産牛肉の輸入規制の緩和を受け、4月から牛丼並盛りを380円から280円に値下げしたものの、牛肉やコメの価格の高止まりが続き、原価を圧迫。20%程度を見込んだ客足の伸びも既存店で13.5%にとどまった。

 吉野家HDの河村泰貴社長は記者会見で、収益改善に向けて人件費や設備投資額を減らす考えを示した。

閉じる