日産・ルノー、部品7割共通化へ  コスト削減へ15車種以上に、ダットサンでも採用

2014.3.5 07:49

 【サンダーランド(英国)=飯田耕司】日産自動車は3日、2018年をめどに提携先の仏ルノーと、共通化した部品を組み合わせて生産する車種を15車種以上に広げ、全生産量の7割まで高める方針を明らかにした。開発コストを従来比で4割程度削減できる見込みという。

 日産・ルノー連合の新生産方式は「コモン・モジュール・ファミリー(CMF)」と呼び、車両を大きく5つの共通部品に分けてそれぞれ自由に組み合わせる仕組み。

 CMFの第1弾として日産のSUV「ローグ」(米生産)、「キャシュカイ」(英生産)、「デュアリス」(複数工場で生産)が昨年末から生産を開始したが、今年後半からルノーの大型車を加える。小型車、中型車にも対象を広げ、来年には日産の新興国向けブランド「ダットサン」、ルノーの小型車にも採用。インドで年間40万台規模の生産を始める計画だ。

 今後、こうした取り組みが進めば、異なる車種を同じ組み立てラインで生産できることにつながる。稼働率が上がらない工場に、販売好調な車種の生産を振り分けるなども可能となるという。

 一方で、日産の高級車ブランド「インフィニティ」については、日産ブランドとの区分を明確に分けるため、CMFの対象からは外す。

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