「消費増税乗り切れ」百貨店各社が相次ぎ福袋 ダイヤ詰め合わせ5億円も

2014.3.27 18:02

 消費税率引き上げを前に百貨店の店頭で季節外れの福袋が登場している。増税前の駆け込み需要狙いや4月以降の反動減対策など各社の思惑は異なるが、“縁起物”の福袋で増税を乗り切る構え。

 西武池袋本店(東京都豊島区)では27日、4月1日に発売する「春の福袋」の袋詰め作業が始まった。紳士シャツ7枚(5万円相当)の福袋(1万800円)など250種1万点を用意。担当者は「来店してもらい、増税後の消費意欲を刺激する」と意気込む。

 31日に紳士服の福袋を販売する小田急百貨店新宿店(同新宿区)は「(福袋の)わかりやすさを前面にまとめ買いを促す」作戦だ。目玉のスーツ5着セット(限定10個)は半額程度の4万2千円で提供する。

 12日から福袋を販売している大丸東京店(同千代田区)と松坂屋上野店(同台東区)では26日にダイヤモンド製品を詰め合わせた5億円の福袋も登場。高額品も最後の駆け込みを促す。

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