スカイラインにベンツのターボエンジン搭載 「プレミアム市場で存在感」

2014.5.27 05:34

 日産自動車は26日、高級スポーツセダン「スカイライン」に、資本提携先の独ダイムラーから調達した排気量2000ccターボエンジンを搭載したモデル「200GT-t」を追加し、6月5日から発売すると発表した。

 ガソリン1リットル当たりの燃費性能は13.6キロで、価格は383万4000~456万8400円。

 2月に発売した新型スカイラインはハイブリッド車(HV)のみの設定だった。今回のターボエンジンは、ダイムラーの「メルセデス・ベンツEクラス」に搭載されている。

 また、燃費性能が18.4キロ、価格が462万4560~569万5920円のHVモデルに比べれば価格面で割安感がある。

 新たに採用した電動油圧パワーステアリングは、電子制御でモーターの回転速度を変え、油圧ポンプを調整して操舵力を変化させる仕組み。低速域ではマイルドな、高速域ではスムーズな運転性能をそれぞれ実現するという。

 同日会見した西川広人副社長は「プレミアム市場で確固たる存在感を確立したい」と抱負を述べた。

 今後、日本での発売を皮切りに、米、中、欧州などでも発売する予定。今回搭載した2000ccターボエンジンは、秋には日産の米デカード工場(テネシー州)での生産に切り替える予定で、日産は自社生産するとともに、ダイムラーへ供給する。

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