【株主総会ライブ】ソニー(3終) 「あなたに任せて変わるのか」と平井社長に迫る株主

2014.6.19 13:25

 株主の質問 「音楽などエンターテインメント子会社の分離・上場は検討しているか」

 平井一夫社長 「ワンソニーでエレキ、エンタメ、金融でアクションを素早く起こすには、迅速な意思判断が必要。少数株主いると、ソニーからのオファーだけでなく、他社のオファーも検討しないといけない。オペレーションや利益貢献の観点から、現段階では分離・上場の考えはない」

 株主の質問 「平井社長の話を聞いてガッカリ。あなたに任せてソニーは変わるのか。業績下方修正を繰り返し、状況把握が甘い。社外取締役も何をアドバイスしていたのか」

 平井社長 「(テレビ事業の10年連続赤字は)積極的に踏み込んで対応することができなかったのは、非常に重く受け止めている。(構造改革は)今年中にやりきって、成長軌道に来年から持って行けるが、課せられた大きなチャレンジだと認識している」

 《時折ヤジが上がり、議長役の平井社長が「ご静粛に」と静止する》

 株主の質問 「競合相手と夢にも思わなかったソフトバンクがロボットを20万円割る価格で出す。ソニーから新市場を創出するような夢が感じられない」

 平井社長 「エレキビジネスでイノベーションを起こすことは大事で、スマートフォン(高機能携帯電話)やカメラなどで取り組んでいるが、全く違う領域にどう出ていくかも重要だ。(最近開発した)4Kプロジェクターは白い壁があれば、4K映像を自由にみてもらえる。市場がなくても果敢にチャレンジしていこうと、いろんな分野で取り組みを進めていく」

 質問を打ち切り、議案の採決。ジョン・ルース前米駐日大使らの取締役選任議案など2議案が賛成多数で可決され、閉会した。

 総会の所要時間は99分で前回(115分)より短く、会場に出席した株主も4662人と過去最高だった前回(1万693人)を大幅に下回った。

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