全銀協、振り込み時間の延長を正式発表 候補2案の実施方法は年内決定へ

2014.10.16 19:55

 全国銀行協会(全銀協)は16日、銀行や信用金庫などで当日中に現金を振り込める時間を延長すると発表した。金融機関同士がお金をやりとりするシステムの稼働時間を延長し、すべての金融機関が平日の稼働時間を一律に拡大する案と、別システムを構築し、任意の金融機関が24時間化する案を示した。年内に方向性を決めて対応を進める。

 全銀協は7月に行ったアンケートで振り込み可能時間の延長について、顧客の約52%が「平日夜間や土日祝日に当日中の現金振り込みを利用したい」と回答した結果を発表した。平野信行会長は「政府の成長戦略や利用者の相応のニーズを踏まえ実施する」と述べた。

 現在、銀行間の決済システムは平日の午前8時半から午後3時半に稼働しており、午後3時までの振り込みは即時、相手の口座に入金される。

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