大阪取引所、ウェブで先物・オプションシミュレーター

2014.10.21 19:17

 大阪取引所は21日、先物などデリバティブ(金融派生商品)売買を、ネット上で疑似体験できるソフトを報道関係者に公開した。27日午前9時から、取引所のホームページで公開する。個人投資家の数が現物株市場の10分の1程度とされるデリバティブ市場に、新たな投資家を呼び込むのがねらい。

 ソフトでは、将来の価格を予想する先物や、ある値段で将来に売買する権利(オプション)の取引を体験できる。売買する途中に国内外のニュースが配信され、市場環境が変化するのが特長だ。まず初心者向けの16種類を公開し、経験者向けも順次追加する。

 デリバティブは、現物株の相場が下落しているときでも利益を確保できる。大阪取引所の担当者は「損失回避手段としての先物、オプションの魅力を体験してほしい」と話している。

 シミュレーターを開発、運営するシンプレクス・インスティテュートの伊藤祐輔社長は「教習所のようにさまざまな相場を体験することで、デリバティブの仕組みが自然に身につくようになる」と話している。

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