「ニュースウオッチ９」大越キャスター降板へ　後任は河野報道局国際部長

　NHKは3日、東京都渋谷区のNHK放送センターで、平成27年度の新キャスターについて会見し、4月から夜のニュース番組「ニュースウオッチ9」のメーンキャスターが現在の大越健介キャスターから河野憲治・報道局国際部長に交代することを発表した。

　オバマ氏単独インタビューなど国際畑歩む

　河野さんは昭和61年、NHK入局。テヘラン支局長やワシントン支局長を務めた。日本の報道機関として初めて米国のオバマ大統領への単独インタビューを行うなど主に国際畑を歩んできた。

　河野さんは会見で、「新しいニュースウオッチ9では原点に戻って、今起きていることを伝えるという基本姿勢でやりたい。国際畑が長かったので、その経験を生かし、日本の視聴者が知るべきニュースは何かを考え、どこよりも早く、分かりやすく伝えたい」と、意気込みを見せた。

　「大越さん、意見表明のために、番組にいたわけでない」

　前任となる大越キャスターについては、「ワシントン支局時代に4年間一緒で、（自身と）考え方はかなり近いところはある。大越さんは自分の意見を表明していたといわれているが、必ずしもそうじゃないと思う。NHKが取材したものを、どうつないでいくと理解しやすいか、という見方を伝えているだけであって、必ずしも意見を表明する場として番組にいたわけではない」と語った。

　また、現在、朝のニュース番組「おはよう日本」の平日担当のキャスター、鈴木奈穂子アナウンサーもニュースウオッチ9の新キャスターになる。