武井壮さんCMで「丸亀製麺」ブレーク 続々登場の新メニューがヒットし利益倍増

2015.5.14 18:44

 肉盛り、タル鶏ぶっかけ、Wカツカレー…。タレントの武井壮さんを起用した讃岐うどん店「丸亀製麺」のテレビCMが人気で、運営会社トリドールの業績が絶好調だ。2015年3月期連結決算は最終利益が倍増となるなど大幅増収増益となった。今期(16年3月期)も引き続き好決算を見込んでいる。

 トリドールが14日発表した15年3月期決算は、売上高が前期比11・5%増の872億円となり過去最高を更新、最終利益は2倍の19億円となった。

 昨年4月の消費税増税後の逆風の中でも、全国的なテレビCMによる新メニューの積極的な宣伝、300円~500円程度の手頃な価格が受けて、丸亀製麺の客足が伸びた。

 特に昨年8月から放送を始めた武井壮さんのCMは、武井さんが汗をかきながら新メニューをひたすら食べるシーンの連続だが、これが好評。これまでに肉盛りうどん、タル鶏天ぶっかけ、知床いくらうどんなど2カ月ごとに販売する期間限定新メニューのCMを展開。ネットでも「実際においしい」という書き込みがあちこちで紹介されるなど、人気となっている。

 コンビニエンスストアなどとの競合激化で苦戦する大手外食が多いなか、丸亀製麺は消費者の胃袋をガッチリつかんだ。

 営業利益も57・9%増の41億円と伸ばした。丸亀製麺単独の売上高は、新たに16店舗を出店した効果などで、8・9%増の771億円、営業利益は12・2%増の112億円と、好調に推移した。

 今期(16年3月期)も増収大幅増益を見込む。売上高が5・6%増の921億円と過去最高の更新を見込み、最終利益は46・7%増の29億円を計画。丸亀製麺のうどん商品を3月下旬から10円~30円値上げした効果に加え、丸亀製麺を中心に国内25店の出店が寄与する。

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