三菱重工、MRJで“リケジョ”育成 未来の女性技術士に理科教室

2015.8.4 06:20

 三菱重工業は3日、三菱みなとみらい技術館(横浜市西区)で、国産初の小型ジェット旅客機「MRJ」(三菱リージョナルジェット)を通じて「未来の理系女子(リケジョ)」を応援する理科教室を開催した。小学校3年生から高校生までの27人が参加し、紙ヒコーキの工作を通じて飛行機の仕組みを学んだ。

 理科教室は、リケジョの育成を目的に開催され、20人の女子生徒が参加した。戦後初の国産旅客機「YS-11」の設計者で、テストパイロットとしても活躍した三菱重工OBの山之内憲夫さんが講師として、なぜ飛行機が飛ぶのかを説明した。

 また、三菱重工MRJ事業部で、女性エンジニアとして活躍する橋本美穂さんが航空機開発の現場を紹介。未来のリケジョらは熱心に耳を傾けていた。

 横浜市の高校1年生の矢崎友佳子さんは、「航空機に関心があり、理科教室に参加した。秋にある進路選択は理系を志望したい」と語った。

 三菱重工では昨年からリケジョの人材育成を本格化させている。全体の採用でも技術系の女子社員は5%程度と少なく、多様性を発展の原動力にするダイバーシティーの観点から10%まで引き上げたいとしている。

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