ローソン、JCBと提携し電子マネー参入 

2015.10.29 10:39

 コンビニエンスストア大手のローソンは29日、クレジットカード会社のJCBと提携し、電子マネー事業に参入すると発表した。小銭を使わずに買い物ができる電子マネーの開発で顧客の利便性向上や購入履歴など顧客データの分析で商品開発力を高める狙いだ。セブン&アイ・ホールディングスが発行する「ナナコ」やイオンが展開する「ワオン」に対抗する。

 11月3日から「おさいふポンタ」を発行する。コンビニだけでなく、約900万店あるJCBの国内加盟店でも利用できるようにする。平成31年度末までに2千万枚の発行を目標に進める。

 ローソンなどの店舗で利用が可能な共通ポイント「ポンタ」の機能も付与する。現在利用しているポンタカードから、おさいふポンタへの切り替えも可能となっている。

 電子マネーをめぐっては「ナナコ」や「ワオン」のほか、東日本旅客鉄道(JR東日本)が発行するICカード型乗車券「Suica(スイカ)」、楽天の「Edy(エディ)」などがあり、各社とも利便性の向上などに取り組み顧客の囲い込みは激しさを増している。

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