米当局、タカタ製の全体リコール否定 対象個数が約4倍に…

2016.3.3 13:14

 米当局が、ガス発生剤に硝酸アンモニウムを使ったタカタ製エアバッグ全体をリコール(無料の回収・修理)対象とするのに否定的な考えを示したことが2日、分かった。米道路交通安全局(NHTSA)のローズカインド局長が、リコール拡大を求めたネルソン上院議員への書簡に記した。

 硝酸アンモニウムはエアバッグが異常破裂する欠陥原因の一つとされる。ただ、硝酸アンモニウムを使用した全てのエアバッグをリコール対象とした場合、米国で最大1億2千万個程度と、対象個数が従来の約4倍に膨らむと報じられていた。

 ローズカインド局長は書簡で、全てをリコール対象とした場合は「修理用部品の供給で新たな問題が生じて、消費者の不安が高まる」と懸念を表明した。(共同)

閉じる