ドコモ、簡単な設備で格安駐車場の運営システム ネットとスマホを活用

2016.6.7 18:46

 NTTドコモは7日、車の入出庫を検知し、インターネット回線を介してスマートフォンで料金支払いができる駐車場の運営システムを報道陣向けに公開した。2020年東京五輪に向けて都内の駐車場不足が指摘されており、ドコモは、初期費用を3分の1に抑えられるシステムで、既存の駐車場運営事業者と提携して不足の解消を狙う。

 「ドコモスマートパーキングシステム」は、専用に開発したセンサーを駐車スペース1台ごとに設置。この上に車をとめると、ネット回線を通じて駐車場管理者に駐車されたことが通知される。ドライバーは支払いだけでなく、駐車場の空き情報や予約もスマホで調べることができる。

 駐車場の初期投資額は、車を固定するためのフラップ板や精算機などで、5台止められる場合約300万円かかるが、ドコモのシステムはセンサーを設置するだけなので約3分の1程度ですむという。工事期間も最大で半年程度かかっていたのが最短1日で完了でき、これまでは駐車場に不向きだった狭小な土地も活用できる。

 ドコモは13日から来年3月末まで、時間貸し駐車場運営のコインパークやシェアリングサービスの東京23区内の一部の駐車場で実証実験を行う。

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