「ユニクロ」いまだ客足戻らず 高単価の商品好調、売上高は3カ月連続増

2016.7.5 06:50

 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を運営するファーストリテイリングが4日発表した6月の業績は、国内既存店売上高が前年同月比4.5%増、来店客数は同3.6%減だった。売上高は3カ月連続増、来店客数は5カ月連続減。天候に恵まれ、単価の高い夏物の新商品が好調だったが、依然として客足が戻っていない状況が続いている。

 商品別では、裾を絞った「ジョガーパンツ」やTシャツ、機能性肌着の「エアリズム」などの夏物衣料の販売が堅調だった。同社は、円安や原材料費高騰による2年連続の値上げから一転、4月以降は一部商品を平日・週末を問わず値下げする価格戦略を進めている。ただ、「平日の客足は伸びているが、全体としてはまだ戻っていない」(広報)としており、品ぞろえや集客のためのイベントの改善策を講じて、客数の回復を目指すとしている。

閉じる