パナ、要望に即応の体制強化 ディズニーと米研究所公開、映像機器など開発

2017.1.11 06:20

 パナソニックは9日(日本時間10日)、提携先の米娯楽・メディア大手ウォルト・ディズニーと共同でテーマパーク用の映像機器などを開発する研究所を公開した。エンターテインメント事業の強化に向け、ディズニー側の要望にきめ細かく対応できる環境を整備し、関係強化を目指す。

 研究所は、テーマパーク「ディズニーワールド」のある米フロリダ州オーランド郊外に昨年10月に設立した。ディズニーと関係の深い近隣のデザイン会社とも連携する。現在常駐する社員はいないが、今年4月をめどに体制を強化する。

 開発するのはテーマパークのアトラクションやショーを演出するため建物や壁などに映像を投影する「プロジェクションマッピング」用のプロジェクターなど。高精細な4K技術を使って、従来の約3倍の明るさを持つ製品を開発し、ディズニー以外の企業にも売り込む。

 研究所には幅が7メートルと17メートル(高さはいずれも4.3メートル)のスクリーン二つを備えたスタジオを設け、開発したプロジェクターの映像を試写する。

 7日米ラスベガスで取材に応じたパナソニックの榎戸康二専務は「会社の顔ともいうべきプロジェクトで大事に育てていきたい」と話した。(オーランド 共同)

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