パナ、ウェブ写真展の場を自治体に提供 地域の魅力の発信に貢献

2017.2.22 05:54

 パナソニックがウェブサイトを使った写真展の場を全国の地方自治体や企業に低価格で提供することが21日分かった。景勝地や文化財、祭りなどにカメラ愛好家を呼び込む一方、作品を無料で公開し、地域の魅力の発信に貢献するのが狙いだ。

 このほど発足した新潟市や滋賀県などの有志企業を中心とする団体「ふるさと写真交流倶楽部」(事務局・横浜市)と協力し、申し込みを受け付ける。価格は300万円程度を予定。現地での写真教室や授賞式といった関連企画も支援する。4月以降に月数回、年30~40回の開催を目指す。

 自社の写真共有サイト「LUMIX CLUB PicMate(ルミックス・クラブ・ピックメイト)」を活用する。テーマに沿って写真を投稿してもらい、プロ写真家の佐藤仁重さんが審査する。他社製カメラによる作品も受け付ける。どこでどのように撮ったかも公開し、愛好家の参加を促したい考えだ。

 写真の管理などをパナソニックが請け負うため、自治体や企業は通常なら1000万~2000万円かかる開催や広告の費用を減らせる。自治体側が写真の使用権を得る仕組みで、広報活動に利用できる。要望があれば、現地や東京・丸の内でパネルを使った写真展も開ける。

 パナソニックは2015年ごろから企業や自治体とこうした写真展の企画を推進。昨年は京都府木津川市と子どもをテーマに展示し、親向けの写真教室も開いたところ好評だったという。広島県尾道市とはネコを題材に写真展を実施した。

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