最上級レクサス「LS」発売 ドイツ勢と差別化 安全機能や快適性向上

2017.10.20 06:10

 トヨタ自動車は19日、11年ぶりに全面改良した高級車ブランド「レクサス」の最上級セダン「LS」で、排気量3.5リットルのエンジンとモーターを搭載するハイブリッド車(HV)モデル「LS500h」を発売した。新型LSは5代目となり、安全機能や車内の快適性を向上させた。

 排気量3.5リットルのターボエンジンの「LS500」は、12月18日に発売する。

 デザインは、スポーツカーなどに使われる「クーペ」の要素を取り入るなど「感性に訴える車づくりを心がけた」(チーフエンジニアの旭利夫氏)という。エンジンは、高級車でよく使われる「V型8気筒」ではなく、「V型6気筒」を選択。運転支援では、ウィンカーをつけるだけで車線変更するなど、自動運転につながる技術も採用した。

 デザインやエンジンで新機軸を打ち出し、メルセデス・ベンツやBMWの競合車と差別化する戦略だ。日本でのLSの所有者は60歳代が多く、スポーティーさを打ち出して若い層にアピールする狙いもある。

 新型LSの希望小売価格は980万~1680万円。国内の月間販売目標は600台で、すでに7600台が事前受注されている。レクサスの所有者による買い替えが多く、法人の需要も旺盛だという。米国では来年2月に販売を始める。

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