米ディズニーが一時買収協議 21世紀フォックス一部事業 再開の可能性も

2017.11.7 10:31

 米娯楽・メディア大手のウォルト・ディズニーが、同業の米21世紀フォックスの一部事業の買収に向けて同社と協議していたことが6日、分かった。米CNBCテレビなどが関係者の話として報じた。金額面などで折り合わず協議を中止したが、再開する可能性もあるという。

 ディズニーは映像コンテンツの強化に加え、海外事業の拡大に向けたインフラ獲得が狙い。21世紀フォックスはニュースとスポーツに関するメディア事業に集中する戦略だった。

 21世紀フォックスはメディア王マードック氏が率いており、米映画大手20世紀フォックスや英有料テレビ大手スカイ、米FOXテレビなどを傘下に抱えている。

 ディズニーは20世紀フォックスやスカイなどの買収を検討していた。一方、既に米ABCテレビやスポーツ専門チャンネル「ESPN」を保有しているため、国内同業のFOXテレビなどは買収対象としなかったという。

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