日本初南極探検、鮮明に 最古の記録映画修復

 
探検隊が乗り南極へ向かった「開南丸」。デジタル修復前(上)と修復後の画像(提供写真)

 1910~12年に行われた日本初の南極探検の記録映画がデジタル修復され、当時の南極の景色や、隊員たちの生き生きとした表情が鮮明な映像でよみがえった。長編ドキュメンタリー映画としては国内最古といい、秋田県にかほ市の白瀬南極探検隊記念館で9月30日まで上映されている。

 タイトルは「日本南極探検」で、46分のモノクロ無声映画。にかほ市出身の白瀬矗陸軍中尉が隊長を務め、一人の死者も出さずに南極大陸に旗を立てた探検隊の活動を追っており、1912年に初公開された。

 これまでオリジナルフィルムは見つかっておらず、現存するのは複製品のみ。編集が繰り返されたため、黒い点が入り画質が粗くなったり、フレームの位置がずれたりしており、東京国立近代美術館フィルムセンターが平成27年度に修復した。

 映画は、出発から帰国までの1年7カ月を克明に記録。探検隊の支援者だった大隈重信や大勢の群衆が、東京・芝浦で探検隊の船を見送る場面のほか、隊員がペンギンやアザラシと戯れる姿、南極の大雪原などが収められている。

 記念館の担当者は「当時、南極探検は宇宙に行くようなものだった。貴重な機会なのでぜひ見に来てほしい」と話している。

Read more