土星探査機13年の任務終了 カッシーニの無人観測 15日、大気突入へ

 
NASAの無人探査機カッシーニが土星の輪を通過する際に撮影した大気の画像(NASA提供・共同)

 土星の観測を13年間続け、取り巻く「輪」が変化することや、二つの衛星に「海」が存在することを発見した無人探査機カッシーニが15日、任務を終える。土星の北半球の大気に突入し、機体はばらばらになって消滅するが、突入の際も新たなデータ取得に挑む。

 カッシーニは約45万点の画像撮影や、新たな衛星発見の成果を上げ、太陽系や生命の成り立ちの研究に大きな影響を与えた。運用する米航空宇宙局(NASA)内部で「最も成功したミッションの一つ」と言われ、日本の科学者もデータを利用した研究で活躍。

 欧州宇宙機関(ESA)などと共同で1997年に打ち上げた。2004年に到着し、初めて土星の周りを回る探査機となった。

 05年には子機ホイヘンスが最大の衛星タイタンに着陸。72分間の観測で初めて、表面に散在する岩か氷とみられる塊や、水路のような地形を捉えた。窒素の大気の中でメタンの雨が降っていることや、内部に海があることも判明。土星の特徴である輪は従来、形が安定していると考えられていたが、カッシーニの観測でダイナミックに変化することが明らかに。(共同)

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