運転前に生年月日を入力 失敗ならエンジンかからず 国内初の認知機能チェックシステム開発

 
セブンが開発したドライブチェッCar(同社提供)

 電子機器の開発や運転代行を営む「セブン」(埼玉県北本市)は運転する際に年月日や曜日を正しく入力しないと、車のエンジンをかけることができなくなる国内初の装置「ドライブチェッCar」を開発した。同社の三上正義社長は「高齢者が間違えているのを家族が見れば、運転免許証返納を促す機会になると思う。高齢者の事故が減少してほしい」と期待している。(宮野佳幸)

 ドライブチェッCarは、エンジンをかけるために使う装置。運転当日の日付や曜日などを正しく入力すると、セルモーターに電気を流すことができるようになり、エンジンを駆動させられる仕組みになっている。運転前に認知機能をチェックし、運転者に自覚してもらうのが目的だ。

 最初に間違えると「ヤリナオシ」のメッセージが表示され、4回連続で「ウンテンキケン」、6回では「メンキョヘンノウ」と内容が変化していく。間違えている間はエンジンをかけることができないが、誤入力が続いても正しく入力できればエンジンをかけることができる。

 ドライブチェッCarには数字や曜日などのボタンが並ぶが、その順番に規則性はない。ランダムにボタンを配置することで、注意力と集中力を確認し、難易度を上げることでさらにチェック機能を高められる。曜日などのほか、簡単な足し算、引き算を5回連続で正解しないといけないモードも用意した。

 「交通事故には深い思いがある」と装置を開発した三上社長。約10年前に父親を交通事故で亡くしたからだ。飲酒運転をなくそうと事故後、運転代行業を始めた。高齢者事故に関する報道が多いことを受け、「事故防止のきっかけにならないか」との思いを抱き、ドライブチェッCarの開発を進めた。

 75歳以上の高齢者が運転免許証を更新する場合、認知機能検査を受ける必要があるが、更新が済めば次回は3年後となる。三上社長は「高齢者は認知機能の低下が始まると早く進むので、3年に1回(の検査)では不十分だし、危ない」と指摘する。

 ドライブチェッCarは現在、特許出願中。今後は、教習所でも導入し、教官が運転免許証の返納を促す材料として使うことなどを期待している。

 受注生産で、4万1900円(税込み)で販売。取り付けには別途6千~1万円程度費用がかかる。問い合わせはセブン(電)048・501・6581。

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