過労自殺で運送会社を提訴 長野、28歳男性遺族

 

 平成27年に信州名鉄運輸(長野県松本市)に勤めていた男性=当時(28)=が過労自殺したのは、同社が安全配慮義務を怠ったためとして、両親が4日、同社に約7800万円の損害賠償を求め長野地裁に提訴した。

 訴状によると、男性は09年に入社。25年に長野支店に異動後、大型トラックの運行管理や貨物の発送業務などを担当していた。長時間労働に加え、26年7月に赴任した支店長から罵声を浴びせられたり、同僚の前で頭をたたかれたりするパワハラを受け、精神障害を発症して27年2月に自宅アパートで自殺したとしている。

 26年4月~27年1月の時間外労働は月100~175時間に上り、中野労働基準監督署が今年2月に労災認定した。

 男性の父親は提訴後に長野市内で記者会見し「会社から十分な説明がなく、自浄作用は望めない。息子と同じようにひどい扱いを受けている人が会社に声を上げるきっかけにしたい」と話した。