東京五輪の「その先」を見つめる建築界 超高齢化社会の財産に (3/3ページ)

2013.12.29 12:21

 建築展で最も印象に残ったのは、やはり世界中の被災地で仕事をしてきた建築家、坂(ばん)茂(56)の大型個展(3~5月、水戸芸術館現代美術ギャラリー)。得意の「紙の構造」をはじめ、現物や原寸に近い模型を並べた展示は迫力満点だった。

 未来は過去を土台に築かれる。日本の近現代建築の資料(図面や模型など)を収集・保存するため、東京・湯島に5月、「国立近現代建築資料館」がオープンした。開館記念展のテーマは1964年の東京五輪だった。

 先の五輪で標識などを担当した栄久庵(えくあん)憲司(84)と、彼が率いるデザイン集団「GK」の歩みを振り返る企画展(7~9月、世田谷美術館)も開かれた。そして、五輪式典の設備を担当した渡辺力(りき)が1月、101歳で死去。日本の工業デザインのパイオニアだった。=敬称略(黒沢綾子)

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