「読み書きができなくても音声では理解できるという特性を持った子供もいる。今のように各学校で教員が手作りの教材で対応するのでなく、障害の特性に応じた教材を全国共通で開発して用いることもできるかもしれない」(乙武さん)
また、画像を送って授業をすればインフルエンザで出席停止ということもなく、自宅での学習も可能だ。4月から県立高校の新入生全員にタブレットとしても使えるノート型パソコンを導入する佐賀県は、災害での自宅待機時や不登校の生徒にも教科担当教員の授業を端末を通じて受けられるようにする。同県教育庁教育政策課の福田孝義教育情報化推進室長は「一番の目的は学力の向上。高校を卒業したとき、情報化社会で生き残る実力を子供たちにつけさせたい」と話している。