東北、上越、長野などの各新幹線は15日、安全確認のため始発から全線で運転を見合わせるなどした。“雪に強い”はずのJR東日本の各新幹線で相次いだ運休、遅延の原因を、同社は、予想を上回る積雪に加え、雪対策設備が手薄な東京に近い関東圏で広く降雪があったためとみている。
東北、秋田新幹線は午前8時半すぎに運転を再開したが、ポイント切り替えが正常に作動するかなど、設備確認や除雪作業が追いつかず、長野新幹線は全線で終日運休。上越新幹線も高崎-越後湯沢間で運休が夜まで続いた。山形新幹線は福島-米沢間の除雪作業が難航。福島-新庄間でほぼ終日運転を見合わせた。
JR東日本によると、豪雪地域には融雪装置などを設置しているが、例年は比較的雪の少ない東京に近い関東圏では必ずしも備えられておらず、そこへ短時間に大雪が降ったことが理由の一つとみる。
対策を取っている地域でも、「予想を超える雪が一気にあり、除雪作業が思い通り進まなかった」(同社)としている。
一方、東海道新幹線は一部区間で速度を落として運転。上下95本が遅れ、約6万5千人に影響が出た。