〈話題はゴーストライターだった新垣隆氏との関係に移った。会見冒頭で各関係者に謝罪したものの、そこに新垣氏の名前はなかった。新垣氏に対しては、怒りが言外ににじみ出る〉
佐村河内さん「新垣氏とのかかわりは、私が詳細な設計図を書き、新垣氏がそれを音にしていくというものでした。疑問なのは、師匠である三善晃氏に代作がバレることを恐れていたはずの新垣氏がなぜ今、暴露したのか、私にとっては疑問でした。
ギャラについては、雑誌では新垣氏が『もうこんなことはやめましょう』と何度も私に言ったと書かれていましたが、ウソです。そんなことを言ったことは1度しかなかった。月刊誌『新潮45』で野口さんという方に書かれたときに、はっきり私に『こんなことはやめましょう』と言いましたが、そのときの1度だけです。
それから、いま正直に言いますが、非常に言いにくいことですが、いつも私が新しいコンセプトを思いつき、新宿のある喫茶店で待ち合わせして新垣氏と話をするとき、曲の内容や構成について話した上でギャラを提示すると、彼はまず首を横に振ります。そして値段を、ギャラを上げると、渋い顔をして『うーん』となる。もう少し値をつり上げると、笑って『(そのギャラで)いいですよ』と。これがこの18年の真実です。私は(新垣氏が証言している)雑誌を見て目を疑いました。