東芝の西田厚聡会長(70)が、6月に相談役に退くことが18日、分かった。後任の会長には室町正志取締役(64)を昇格させる方向で調整する。一方、佐々木則夫副会長(64)は留任し、引き続き財界活動を担う見通し。来週以降に開催する指名委員会の議論を経て、5月8日の取締役会で正式に決める予定。
西田氏は、東芝の内規で定めた会長定年である70歳に達したため、相談役に退く。
室町氏は、主に東芝の主力事業である半導体部門を歩み、NAND型フラッシュメモリーを稼ぎ頭に育てた実績を持つ。経営企画や品質管理などの部門にも携わり、副社長に就任。一時は社長候補にも挙がっていた。