日本製紙は24日、馬城文雄常務執行役員(61)を6月27日付で社長に昇格させる人事を発表した。芳賀義雄社長(64)は代表権を持つ会長に就任する。6年ぶりのトップ交代で若返りを図る。6月27日開催予定の定時株主総会後に正式決定する。
馬城氏は原料部門が長いほか、企画本部長として芳賀社長の経営を支えてきた。24日に会見した芳賀社長は、「(原料部門で)海外ともやりとりした経験の裏打ちがあり、グローバル感覚に優れ、新リーダーとしてふさわしい」と馬城氏を評した。
同社は現在、製紙事業だけでなく、エネルギー関連や高機能素材関連までを手がける「総合バイオマス企業」への転換を掲げており、馬城氏は「事業構造の転換に尽力したい」とした。
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【プロフィル】馬城文雄
まのしろ・ふみお 九大農卒、1975年十条製紙(現日本製紙)。八代工場長、原材料本部長、企画本部長などを経て2013年4月より現職。熊本県出身。