【ビジネスアイコラム】宇宙ごみ拾いに挑む日本の若者 (1/2ページ)

2014.6.26 05:00

 東日本大震災では多くの若者がガレキの後片付けに汗を流した。登山家の野口健さんはエベレストのごみ拾いに臨んでいる。ブラジルのワールドカップでは日本の若者がスタンドのごみ拾いをして世界中から称賛を浴びた。どこでも環境に配慮する姿は日本人の美徳であり誇りだ。8000メートル級の山でのごみ拾いも途方もない挑戦だが、地球から700~1000キロ上空の宇宙空間で宇宙ごみ(スペースデブリ)拾いに挑もうという若者もいる。

 宇宙のごみは金属破片である。しかもその破片は宇宙空間を秒速8キロという驚くべき速度で飛んでいる。ライフル弾は秒速800メートルだ。シンガポールでスペースデブリ除去専門会社アストロスケールを立ち上げた岡田光信さんは、15歳の時に宇宙飛行士の毛利衛さんから「宇宙は君達の活躍するところ」という色紙をもらって宇宙熱に火がついた。宇宙飛行士になるよりも「宇宙と人類」に貢献したいと思っていた。この気持ちは大学時代も大蔵官僚、米国系コンサルティング会社、ライブドアの役員時代も一貫して変わる事はなかった。

 岡田さんがスペースデブリ除去事業を思いついたのは今宇宙空間に2万個以上の金属破片が超高速で乱れ飛んでいるという事実を知った時だ。宇宙ごみとは役目を終えた衛星や壊れたロケットの残骸だ。これらの金属片がもしISS(国際宇宙ステーション)に衝突したらISSは一瞬にして破壊され新たな宇宙ごみとなる。

 ではこんな大事な問題を世界の大国はなぜ放っておくのか? それにはいくつかの理由が考えられる。NASAやJAXAのミッションは宇宙開発、つまり前進であり、前進とは直接関係のないごみ掃除には関心が薄い、予算もない。形も大きさも様々な超高速飛行中の金属片を捕まえて除去する技術的な問題、どこが費用を負担するかという経済的な問題…。

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