秋恒例の洋酒イベント「モダン・モルト・ウイスキー・マーケット2014」(三陽物産主催)が18日、東京・秋葉原で催され、国内外のメーカーや販売代理店など13社が出展。個性的なシングルモルトを中心に約300種類のウイスキーが一堂に会し、集まった愛好家ら約1300人が試飲やミニ講座を楽しんだ。
ウイスキーのファン層拡大を狙った催しで、今年で9回目。入場料4千円だが、出展品のほとんどを試飲できるとあって来場者が年々増えている。会場では、1964年蒸留されたアイラモルト「ホワイトボウモア43年」(税抜45万円)などの稀少ボトルも即売され、熱心な愛好家らが先を争って買い求めていた。
今年上期(1~6月)の国内ウイスキー需要は前年同期比約4%拡大。特にシングルモルトは約15%成長した。三陽物産の成地勉社長は「ハイボールを入口に、本格ウイスキーの楽しさに目覚める若者が増えてきた。『少し良い品』が求められる時代を迎え、市場はさらに広がるはずだ」と期待を語った。