【どこまで進む? 再生可能エネルギー】 (1/2ページ)

2014.9.22 05:00

日本風力開発の六ケ所村風力発電所

日本風力開発の六ケ所村風力発電所【拡大】

 ■風力導入 買い取り価格引き下げで失速懸念

 再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度(FIT)の見直し議論が始まった。買い取り量の増加により電気料金が上昇しており、国民負担の緩和などを検討する。ただ計画から稼働まで時間がかかる風力発電は、今年5月末までの導入量は約11万キロワットにとどまる。ここで買い取り価格(1キロワット時22円)が下がれば、「誰もリスクをとれなくなる」(日本風力発電協会の塚脇正幸副代表幹事=日本風力開発社長)と、導入失速を懸念する声が出ている。

 経済産業省は新エネルギー小委員会で、6月からFITの見直し議論を始め、年内にもまとめる見通し。4月に策定した新しいエネルギー基本計画を受け、送電網の増強や電源ごとの技術課題などのほか、FITにより今年度の電気料金上乗せ額が6500億円程度に上るため、買い取り価格引き下げも議論となりそうだ。

 風力発電の新設は、3年程度かかる事前の環境アセスメントが必要なため、「今年度から来年度にかけて数百万キロワットの建設が始まる」(塚脇氏)見通し。仮にこの局面で買い取り価格が下がれば、事業計画そのものの見直しが必要となる。塚脇氏はFIT見直し議論について、「そもそもFITは一定期間コストオン方式で導入を促進し、コストを下げることが目標だった。しかし風力に限らず、バイオマスや地熱などリードタイムが長い発電方式は準備段階のものが多く、その間に価格を下げられたら普及が失速する」と牽制(けんせい)。また「これまで太陽光の導入が集中したことで、電力系統の空き容量が仮押えされた」とし、風力発電が次々と完成しても系統連携が難しくなると指摘する。この2点について「風力発電協会の総意として小委員会に意見を具申した」という。

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