原子力規制委員会が審査の合格を決定した九州電力川内(せんだい)原発の地元説明会が9日、立地自治体である鹿児島県薩摩川内市で開かれた。県などは説明会後にアンケートを実施し、住民の理解が得られたと判断すれば再稼働に同意する方針を示している。再稼働は早くても今冬になるとみられる。
説明会は、再稼働に向けた地元の同意手続きの一環で、15日までに原発から半径30キロ圏内の5市町で開催予定。薩摩川内市でこの日開かれた地元説明会には約千人の住民らが参加した。事前申し込みでは定員を約300人上回る約1350人の応募があり、抽選で参加者を決めた。
説明会では、原子力規制庁の担当者が「福島第1原発事故後、大幅に規制を強化した」と強調。地震や津波、火山の噴火など重大事故時の対策など審査結果を説明した後、参加者からの質問に答えた。