産経新聞社主催の将棋タイトル戦「第85期棋聖位決定五番勝負」で7連覇を果たし、通算13期とした羽生善治棋聖(44)=名人・王位・王座=の就位式が21日、東京・永田町の「ザ・キャピトルホテル東急」で行われ、ファンら約250人が祝福した。
名人戦に続いて森内俊之竜王(44)との対決を制し、タイトル獲得は通算88期と最多記録を更新した羽生棋聖はその後、王位を防衛して通算89期に伸ばしている。また、王座も防衛戦の真っ最中となっている。
就位式では、産経新聞社の熊坂隆光社長が「来期は大山康晴さんを超える棋聖8連覇をぜひ達成し、さらに活躍してほしい」と激励。日本将棋連盟の谷川浩司会長が就位状を手渡し、熊坂社長から賞杯と賞金目録が贈られた。
羽生棋聖は「将棋の世界は10代から70代まで棋士として活躍でき、それぞれの年代で残せる棋譜、できるものがある。伝統の世界だが少しずつ変わっている。自分も変化する気持ちと姿勢を忘れてはいけないと思っています。来年以降もファンの皆さんと楽しい時間を持てるよう頑張りたい」と謝辞を述べた。