無理に止めようと前後のタクシー乗り場にはみだしたり、走行車線をふさいで二重駐車したり…。二重駐車のバス2台の間をすり抜けて走る危険な自転車も目立つ。
近くで客待ちしていたタクシー運転手の男性(49)は「ひどいときは10台くらい集まって、3車線分が占拠されているときもあり、正直邪魔だ」とため息をついた。
3年で観光客倍増
観光バス増加の背景にあるのは、大阪を訪れる外国人観光客数の大幅な伸び。市などによると、平成23年は158万人だったが、25年に過去最高の262万人を記録。今年は目標に掲げた320万人を超える見込みで、わずか3年間で倍増したことになる。
円安やビザの要件緩和、訪日外国人向けの消費税免税品目の拡大を受け、ここ数年で中国やタイ、マレーシアなどを結ぶ関西国際空港発着の格安航空会社(LCC)は新規就航や増便が相次ぎ、アジアを中心に訪日ブームが続いている。25年度の関空の発着回数は過去最高の13万3296回を記録した。