環境省と気象庁は、今のペースで地球温暖化が進む場合、今世紀末には年間の降雪量が北陸など東日本の日本海側で現状から半減し、西日本ではほとんど降らなくなるとの予測結果をまとめた。
農業用水が不足し、稲作など農業全般に影響する可能性があるだけでなく、生態系バランスが悪化する恐れもある。またスキーなどのレジャー産業に打撃を与えることにもなる。
環境省は「雪国への影響を評価して対策を検討するとともに温室効果ガスの排出削減に努める必要がある」としている。
両省庁は二酸化炭素(CO2)など複数の温室効果ガスの濃度想定や計算手法を組み合わせて気候をシミュレーション。日本列島を7地域に分け、全国と地域ごとの傾向を提示。2080~2100年の予測値を、1984~2004年の現在の計算値と比べた。