東京電力福島第1原発で汚染された雨水が排水路を通じて外洋(港湾外)に流出した問題で、東電は6日、周辺環境に直接影響を及ぼす水やほこりの全ての放射線データを原則公開する方針を決めた。データ公開のルールや外洋流出の経緯などを今月30日までに公表する。
東電によると、汚染水の流出はこれまでも法に基づいて公表してきたが、排水路を流れる雨水は対象外となっていた。今回の外洋流出はデータを取得してから9カ月も公表していなかったことから批判が集まり、データをその都度公表する方針に変えた。
公表のルールづくりについては「情報公開分科会」を設け、元検事を中心に数人の委員がその実効性を検討していくという。