何も快挙はテニスの錦織圭ばかりじゃない。女子卓球日本代表の石川佳純(22)も今年1月の世界ランクで4位になっている。錦織は3月になった、それよりも早く石川は世界ナンバー4になっているのだ。
日本の女子卓球といえば「福原愛」の独壇場だったが今は違う。世界選手権(中国・蘇州)が開催中。世界と対決する土壌は錦織と同じ、もっと石川に注目が集まってもいい。
◆開催国中国でも人気
現在の世界ランク5位になった石川は、順当なら銀メダル以上をかけた準決勝で、同1位の丁寧(中国)と対戦するまで、強豪の地元中国勢と対戦しないブロックに入っている。それでも、銅メダル以上がかかる準々決勝に勝ち上がれば、ロンドン五輪で同じく銅メダルを争った現在世界4位のフェン・ティアンウェイ(シンガポール)との対戦が待っている。
ハードルはこれまで以上に高いが取りこぼしはもちろんご法度になる。石川本人もそれは先刻承知で「そこ(準々決勝)まで勝ち上がって、対戦できたらうれしいし、楽しみ。まずは一試合一試合、しっかりと準備して臨みたい」とほほえんだ。
卓球が「国技」といってもいい今大会の開催国の中国では女子卓球日本代表メンバーの人気は絶大だ。福原は練習をしただけで声援が上がるし、石川も中国人記者から日本出発前と現地入りしても前髪の短さにチェックを入れられている。