千葉工大、8月に超小型衛星を宇宙へ 流星観測で発光仕組み解明 (1/2ページ)

2015.7.22 06:04

千葉工業大学津田沼キャンパス内に設置された「SーCUBE」の運用管制室=千葉県習志野市(千葉工業大学提供)

千葉工業大学津田沼キャンパス内に設置された「SーCUBE」の運用管制室=千葉県習志野市(千葉工業大学提供)【拡大】

  • 超小型の流星観測衛星「SーCUBE」。指先の可視カメラで映像を捉える(千葉工業大学提供)

 千葉工業大学は21日、超小型の流星観測衛星「S-CUBE」を、ロケット「H2B」5号機で8月に打ち上げられる日本の補給機「こうのとり」に搭載して宇宙に放出し、10月下旬から観測を始めると発表した。当初は流星観測カメラ「メテオ」を国際宇宙ステーション(ISS)に設置して観測する計画だったが、メテオを載せた米民間ロケットが昨年10月と今年6月に爆発事故を起こし、打ち上げに失敗しており、千葉工大の関係者は「今度こそ成功させたい」と意気込んでいる。

 衛星は縦横10センチ角、高さ30センチの箱形で東北大学と共同で開発した。3種類の紫外線センサーや可視カメラを搭載、地球上から100キロ上空の大気圏に突入する流星に含まれる硫黄などの成分を分析し、流星の発光の仕組みを解明する。

 衛星は、鹿児島県の種子島宇宙センターから8月16日に打ち上げられるH2Bの5号機で運ばれる。ISSに滞在予定の宇宙飛行士、油井亀美也(ゆい・きみや)氏が9月下旬に衛星を宇宙空間に放出。千葉工大津田沼キャンパス(千葉県習志野市)内の運用管制室から遠隔操作で衛星の姿勢制御などを行い、10月下旬からオリオン座流星群などを観測する。

年内の再々打ち上げに向け準備が進むメテオ

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。