■宇宙からの流星紫外線観測 「S-CUBE」16日打ち上げ
<千葉工業大学>
千葉工業大学惑星探査研究センター(PERC)が開発した流星観測衛星「S-CUBE」(エスキューブ)が16日、JAXA(宇宙航空研究開発機構)の無人補給機「こうのとり」5号機に搭載され、H-IIBロケットで国際宇宙ステーション(ISS)に打ち上げられる。
「S-CUBE」は日本初の3Uキューブサットで、PERCを実施責任機関とし、東北大学と共同で開発する大学独自のプロジェクト。可視カメラと紫外線センサーを搭載し、流星に含まれる成分由来の輝線を観測する世界初の「宇宙からの流星観測プロジェクト」だ。生命必須元素を流星から観測することは宇宙起源の有機物探査につながるもので、特にまだ観測例がない硫黄の検出に期待がかけられている。
「S-CUBE」はISSに届けられた後、9月下旬、油井亀美也宇宙飛行士によって日本の実験棟「きぼう」から地球周回軌道に投入され、10月下旬から約1年間、流星を観測する予定。昨年10月と今年6月の2度、打ち上げに失敗し、今年12月に3度目の打ち上げが予定されているISSからの流星観測プロジェクト「メテオ」と相互補完関係にある“兄弟ミッション”だ。
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