アイドルグループ「AKB48」の運営会社「AKS」(東京都千代田区)などが東京国税局の税務調査を受け、平成26年11月期までの3年間に、約5億円の申告漏れを指摘されていたことが31日、関係者への取材で分かった。過少申告加算税を含めた追徴税額は1億数千万円。
関係者によると、AKSではAKB48などのメンバーの多くを、自社ではなく、芸能事務所に所属させており、メンバーへの報酬は、それぞれの所属事務所に支払う形態を取っていた。
AKSは、メンバーが家族と住む家賃や私的な旅行代などを立て替え、経費処理していたが、これらについては、報酬には当たらず、経費計上できないと判断されたという。
AKSは産経新聞の取材に対し、「東京国税局と見解の相違はあったものの、当局の指摘を踏まえ、適正に税務申告させていただいております」と回答した。