ロッテホールディングス(HD)が無断で取締役会を開き、自身の代表権を剥奪したのは不当として、創業者の重光武雄名誉会長(93)が同社に取締役会の決議が無効であることの確認を求めた訴訟は26日、東京地裁(小野寺真也裁判長)で第1回口頭弁論が行われる予定だったが、同社側が「重光氏の代理人について代理権の正当性に疑いがある」と申し立てたため、期日が延期された。
重光氏の代理人は、報道陣に対し、「実際に私は韓国に行き、重光氏から訴訟を依頼された。重光氏直筆のサインも印鑑もある。疑義の申し立ては理解できない」と話した。
訴状などによると、同社は7月28日に開いた取締役会で、代表権を持つ会長だった重光氏から代表権を剥奪し、名誉会長とした。しかし重光氏は取締役会に招集されておらず、出席していなかったため、取締役会の決議は無効としている。