【高論卓説】常磐線が完全復旧する日 東京は沿線の豊かな産物に頼る (2/3ページ)

2015.12.21 07:46

 東京・日暮里駅から千葉県北西部、茨城県から浜通りを貫いて東北本線の岩沼駅につながる「常磐線」は総延長約343キロメートルにも及び、その沿線の豊かな産物が首都圏を支えてきた。東日本大震災による巨大地震と津波、東京電力福島第1原子力発電所の事故によって、あまり意識されていなかったこの地域の役割が浮かび上がった。農林水産物に対する「風評被害」であり、震災直後の工業部品のサプライチェーンにおける供給の不全である。

 「常磐中心主義(ジョーバンセントリズム)」(河出書房新社)の中で、筑波大学院准教授の五十嵐泰正さんは「常磐線沿線は『東京の下半身』なのだ」という。「近代以降の日本の『地方』はおしなべてそのように編成されてきたが、常磐線沿線はその色彩がことのほか強い」と。

 福島大うつくしまふくしま未来支援センター特任研究員の関沼博さんは「未来を必要としなかった路線」と位置付けて、「淡々と1次産品や工業製品、電力を生み出し、その一部を首都圏に届ける。そこには未来はないけれど現在と現実がある」と述べる。

常磐線のいわき駅から北へ23キロメートルの広野駅に立つ

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