将来を担う青年男女が弁論を競い合う「第32回土光杯全日本青年弁論大会」(フジサンケイグループ主催、積水ハウス特別協賛)が9日、東京・大手町のサンケイプラザホールで開かれた。
今年のテーマは「今こそ“日本出動”のとき」。世界が「クールジャパン」と称賛する日本の技術や文化をどのように発信していくべきかについて、事前の論文審査を通過した15人がさまざまな角度から熱弁をふるった。最優秀賞の土光杯は「より良い関係を築くために歴史を知ろう」の演題を掲げた明治大1年、江崎光太郎さん(19)が獲得した。
江崎さんは昨年夏、独立70年の記念日前後にインドネシアを訪れた経験を語り、「大半の日本人は、インドネシア独立に日本が大きく関わったことすら知りません。特に歴史教育に携わる多くの方々に、同国で語り継がれている独立と日本の関係を、その目で見てきてほしいと感じました」と訴えた。
入賞者にはトロフィーのほか、副賞として旅行券が贈られた。
大会の冒頭には、義家弘介文部科学副大臣が「本大会が皆さんにとって生涯の糧となることを願っています」とあいさつした。
土光杯以外の入賞は以下の通り。(敬称略)
【産経新聞社杯】高里智佳(23)=皇學館大4年【フジテレビ杯】澤田拓人(22)=法政大4年【ニッポン放送杯】春日亀小判(かすがめ・こばん)(23)=中央大4年